ワイン談義(8)“コスパが高い、果実味が魅力の南フランスワイン

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日本中が感動に包まれたラグビーワールドカップ2019年 日本大会から早4年。
いよいよラグビーワールドカップ2023 フランス大会が開催されます。
ワインの都ボルドーをはじめ、マルセイユ、ニース、トゥールーズなど多くの試合が南フランスで行われます。
ワイン好き、美食家の皆様には忘れられないひとときになりそうですね。

南フランスは、地中海に面していてリゾート地が数多く存在する地域であると共に、ワイン造りも非常に有名な地域であります。
南フランスのワインは種類も豊富で、コストパフォーマンスに優れているワインが多いのが特徴です。

コート・デュ・ローヌ、プロヴァンス、ラングドック・ルーションの3つの地域が南フランスのワイン生産地域として
広く知られています。地中海に降り注ぐ暖かい太陽の恩恵を受けて、瞬発力が高く、ふっくらした果実味が楽しめる
フルーティなワインが多く生み出されている地域となっています。

コート・デュ・ローヌの紹介はワイン談義(4)でもブログ掲載しておりますので本記事とあわせて是非ご覧になってください。

ワイン談義(4) コート デュ ローヌ地方~南北200kmに広がるバラエティ豊かなワイン産地~

 

今回の南フランスワインは、フランス最古のワイン産地であり、ニースやカンヌなど世界屈指のリゾート地でもある
プロヴァンス地方に焦点を当てて紹介いたします。

プロヴァンス地方のワインと言えば“ロゼワイン”

実はプロヴァンス地方のワインは約90%がロゼという世界的にみてもロゼワインの一大生産地です。
生産量はフランス全体でも約40%、世界で消費されているロゼワインの約5%はプロヴァンス地方のロゼワインです。

もともとは、世界中からバカンスに訪れたセレブ達やツーリストに長年愛されてきたロゼワイン。
太陽の光をたっぷり浴びた色鮮やかなベジタブルや活きの良い海の幸で奏でられる地元の料理とプロヴァンスワインを楽しみます。
昼間から開放的なテラス席で賑やかにワインと食事を楽しむ姿はよく紹介されていますね。

ただ、これまでのプロヴァンス地方ではフランスのワイン産地の中でも相当数のワインが造られているにもかかわらず、
地元での消費がほとんどを占めており、生産量の割に輸出量は多くはありませんでした。

 

2000年代に入り、インスタグラムなどの画像・動画系のSNSが爆発的な伸びを見せ、誰もが憧れるセレブや著名人などが華やかなパーティーや
バカンスの様子をアップするようになりました。そのお供にはロゼワインがあり、ロゼは瞬く間に一般の消費者にも認知されていきました。

フルーティーな味わいだけではなく、色彩も楽しめ、映える点は、色合いに特徴があるロゼワインならではですね。
上記の点が火付け役となり、米国のミレニアル世代を中心にフランス外でのロゼワインの国外販売数が伸びていくこととなります。

※ミレニアル世代とは 1981年~1996年生まれ。
【特徴】
● デジタルテクノロジーへのリテラシーが高く
● ワークライフバランスを重視
● 多様な価値観に理解がある

ロゼワインメーカーのInstagramは世界的にも人気のアカウントであり、ライフワークバランスが重視されている昨今では、
自分時間にロゼワインのある生活を演出することは、とても魅力的な提案なのかもしれませんね。

 

<以外と知られていないロゼワインの製造方法>

“色合い的には白ワインと赤ワインを混ぜればロゼ色なるのではないか。”
そう思われる方も多いと思いますが、ヨーロッパでは白ワインと赤ワインを混ぜてロゼワインを造ることは、EUの規定で禁止されています!
歴史的な背景からシャンパーニュは例外的にブレンドが認められておりますが、それ以外のロゼワインは、
赤ワインのような製法で適度に色づいた果汁を発酵させる製法(セニエ式)、黒ぶどうを使用して白ワインのような製法で作る(直接圧搾方式)、
黒ブドウと白ブドウを使用してセニエ式で作る(混醸法)などが用いられます。

製造法や使用するブドウ品種によって、ピンク色の濃淡や香り、味わいの変化が楽しめるロゼワインはとても面白いお酒であり、
深堀しても面白いワインだと思います。
赤ワインほどパンチ力はありませんが、黒ブドウの要素と白ワインの面影を感じるロゼワインは、いろんな料理との相性が良く、
カジュアルからフォーマルな会まで汎用性の高いポテンシャルを持っていると思います。

これから始まる熱い戦いを観戦しながら、ロゼワイン、ロゼスパークリングを是非お楽しみください。

 

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