『お餅』は実はスーパーフード!?『お餅』に関する文化についてもご紹介!
お正月食材の代名詞とも言える「お餅」。
実は非常に優れた食材だってこと、ご存知でしたか?
今回はそんなお餅のすごいところを解説してきたいと思います!
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お餅とは
お餅とはもち米を加工して作る食品のことで、大きく2種類に分けることがでます。
粒状のもち米を蒸して杵で搗いたものを「搗き餅(つきもち)」、うるち米やアワ、キビなどの穀物を粉にし、湯を加えて練って蒸しあげたものを「練り餅(ねりもち)」と呼びます。
一般的には、もち米を使用する搗き餅が「お餅」として広く認識されており、練り餅は団子と区別されることが多いようです。
お正月にお餅を食べるのはなぜ?
お餅と言えばお正月に食べるもののイメージが強いですが、なぜお正月にはお餅を食べるのでしょうか?
お正月とお餅にまつわる文化について解説していきたいと思います。
餅つき
日本の餅つきは複数人でなければ難しいことから、子孫繁栄や一族の繁栄を願うための行事として古くから行われてきました。
またこの風習は、稲が神聖視され、お米が生命力を象徴すると信じられていたことにも起源します。
それらの背景から、米をついてできた餅は縁起物としてお祝い事や特別な日に食べられるようになったのだとされています。
12月になると地域おこしの一環として、餅つき大会が行われている光景を目にすることも多いですよね。
鏡餅
鏡餅は、新年の神様である「年神様」を迎えるために飾る正月飾りのひとつで、大小2つの丸い餅を重ねた姿をしています。
その名の由来には諸説あり、一説によると餅の形が銅鏡に似ており、鏡にも神様が宿るとされていたことから鏡餅と呼ばれるようになったと云われています。
また、お餅を重ねることは「福が重なる」「円満に年を重ねる」という意味を持つとされています。
鏡餅を飾る期間について、一般的には12月の中旬頃から鏡開きの日である1月11日までとされています。
また、飾り付けの際には、29日と31日は避けて行うべきとされています。
29日は「二重苦」が連想されることから。
31日は大晦日に飾り付けることを一夜飾りと言い、慌ただしく飾り付けをする様子は年神様を迎えるにあたり誠意に欠けるとされ、それぞれ縁起が良くないとされています。
※飾り付けについては地域によって差があり、29を「フク(福)」と読み縁起が良いと考える場合もあるそうです。
鏡開き
鏡開きの日を迎えると、お供えしていた鏡餅は下げられ、割り分けて食べます。
この際、お供え物に刃物を向けるのは縁起が悪いとされ、包丁は使わず、木槌で叩いて割ります。
また、「割る」という表現も縁起が良くないとされていることから「開く」という言葉が使われているそうです。
お年玉
お正月にまつわる話として、お年玉は元々お餅だったという説があります。
年神様は新年を司る神様ですが、ご先祖様であり、農耕の神様でもあるとも考えられています。
新年の幸福や恵みをもたらすために家々にやってきては鏡餅に依りつくため、お餅は神様の居場所となります。
そのことから、お正月にお餅を食べることは「お餅に宿った年神様の魂を頂戴し恵みを分けていただく」という意味を持つ行いです。
年神様から魂を分けていただくことを「御魂分け(みたまわけ)」といい、年神様は餅を丸くかたどった「餅玉」に宿るため、鏡餅は丸い形をしているのだとされています。
そしてお正月を迎えると、家長が餅玉を家族に分け与え、これを「御年魂(おとしだま)」と呼び、お年玉のルーツになったのだと言われています。
一口コラム ~お餅のカタチ、あなたはどっち?~
お正月にお餅と一緒に食べるものと言えば、真っ先にお雑煮を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか?
このお雑煮に入れるお餅ですが、地域により形に違いがあることはご存知でしたか?
日本を東西に分けた際に、東側では角餅、西側では丸餅に大まかに分かれており、境目は岐阜県の関ケ原辺りだと言われています。
※東西間で交流が盛んであった一部地域ではこの分類には該当しないこともあるようです。
なぜこのような変化が生まれたのかには諸説ありますが、人が盛んに集まるようになった江戸の頃、丸餅よりも効率的に生産が可能な切り餅(角餅)が広く東日本へと広がったとされています。
西日本へは広まらなかった理由として、東日本に比べて気温・湿度が高い気候が原因だと言われており、角餅だと切り口にカビが発生しやすいのだとか。
そのため丸餅の方が保存に適していたのではないかと言われています。
お餅は健康にいい?
お餅の持つ栄養
お餅は炭水化物が主成分ですが、ビタミンやたんぱく質、ミネラルも含まれています。
特に亜鉛やビタミンB1が豊富なため、疲労回復や免疫力向上の効果が期待できます。
食物繊維も摂れるため、腸内環境を整える働きもあるそうです。
お餅は高カロリー!?
お餅はお米と比較するとカロリーが高く、同じ100gでなんと約1.5倍の差があります。
そのため、多くのエネルギーを必要とするアスリートの中には、お餅を試合前に食べる選手もいるのだとか。
ただしエネルギーを消費する予定がない場合については、食べすぎへの注意が必要です。
ついつい食べられてしまうお餅ですが、個別に包装された一般的な切り餅であれば一度に食べるのは2~3個くらいまでにしましょう。
その他の効果
お餅には熱により柔らかくなり、冷えることで固くなる特徴があります。
これは粘り気のもとであるアミノペクチンが豊富に含まれていることによるものです。
この粘り気から噛む回数が増え、満腹中枢が刺激されることで満腹感が持続。
さらにお米に比べて消化にも時間がかかるため腹持ちが良く、間食や食べすぎ防止につながります。
たくさん噛むことで筋肉が刺激され、たるみ防止や小顔効果も期待できるようですよ。
お餅を食べるとき、忘れてはならない事
美味しくて縁起もいい食材のお餅ですが、ひとつ忘れてはならないことがあります。
それは、お餅はたいへんのどに詰まらせやすい食材であるということです。
実はお餅が原因とされる窒息事故は毎年多くの報告があり、またその4割近くが1月に確認されているのだそう。
これらは消費者庁も定期的に呼びかけを行っているため、知っている方も多いかもしれません。
特にご年配の方や小さいお子様など、嚙む力が弱い方には注意が必要です。
同時に注意点についても周知されているため、ここでご紹介させて頂きます。
・お餅は、小さめに切り、食べやすい大きさにする
・お茶や汁物などを飲み、流し込まず喉を潤しながら食べる
・一口の量は無理なく食べられる量にする
・よく噛んでから飲み込む
・餅を食べる際は、周りの方も食事の様子に注意を払い、見守る
・喉に詰まらせた際の対処法を確認しておく(例:背部叩打法や腹部突き上げ法など)
以上が周知されている内容です。
お餅という食材の特性をしっかりと理解して食べるようにしましょう。
まとめ
お餅はお正月に食べるものというイメージが強いですが、元々はハレの日に食べる縁起物。
栄養価も高く、普段の食生活から取り入れることで様々な効果が期待できます。
また調理法などを変えれば様々な加工も可能なため、食べ方の種類も豊富です。
自分好みの食べ方を探してみるのも良いかもしれませんね。
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