ビジネスパーティーにおけるドレスコードとは? 押さえておきたい7種のドレスコードについても解説!
目次
ドレスコードとは
ドレスコードとは、時間帯や場所、場面などにふさわしいとされる服装のこと。
(日本語ですと「服装規定」とも言います。)
例を挙げるならば、
格式の高いレストランと、街中の大衆向けレストランのような『場所』におけるふさわしさ、
レストランは同じでも、単に食事を楽しむ際と、結婚式などに列席する際の『場合』におけるふさわしさ、
ドレスコードによっては、昼か夜かにより異なるものもあるため『時間』におけるふさわしさ、…などが挙げられます。
〝TPO〟という言葉を世間ではよく耳にしますが、まさにTime(時間)、Place(場所)、Occasion(場合)に応じた服装をすることこそが、ドレスコードであると言えます。
ドレスコードの種類
ドレスコードは大きく分けると「フォーマル」と「カジュアル」の2種類になります。
さらに、フォーマルには3種類、カジュアルには4種類の大まかな分類があります。
《フォーマルスタイルの種類》
・フォーマル…正装、礼装。最も格式の高い装いとされ、その会の主催者や主役が着用。
・セミフォーマル…準礼装。ゲストとしては最も格の高い服装になり、式典などの改まった場で着用。
・インフォーマル…略礼装。一般的に「平服」と言われた場合に着用するのがこの服装。
《カジュアルスタイルの種類》
・スマートエレガンス…カジュアルスタイルの中で最も品があるとされる着こなし。
・カジュアルエレガンス…スマートエレガンスよりやや砕けた着こなし。
・ビジネスアタイア…ビジネススーツが基本となるスタイル。
・スマートカジュアル…カジュアルに最も近く、スーツでなくても問題がない。(ジャケットとパンツなどが一般的)
ドレスコードそれぞれの意味と選択基準
「フォーマル」
ドレスコードの中で、一番格式が高いのはフォーマルです。
フォーマルのドレスコードが求められる場面は何種類かあるのですが、実はフォーマルを着用することができる立場の人間は限られています。
基本的にフォーマルを着用する立場にあるのは「主催者(ホスト)」または「自分が主役(主賓)の場合」のみです。
参加者であってもフォーマルを着用するドレスコードもあるのですが、時代とともにドレスコードも変化しており、基本的に参加者側が着用する機会は無くなりつつあります。
「セミフォーマル」
参加者の装いとして最も格式が高くなるのはセミフォーマルです。
結婚式に招待された場合、本来はセミフォーマルの装いが望ましいですが、時代変化によりインフォーマルとの境目がなくなりつつあります。
主催者や主賓との関係性が近い場合にはセミフォーマルを着用する機会もありますが、一般ゲストの場合はインフォーマルを着用する機会の方が多いでしょう。
「インフォーマル」
フォーマルスタイルの中で最もカジュアルな装いです。
一般的に「平服」を指定された場合にはこちらを着用します。
なお前述の通り、現在では結婚式や卒業式に参加する場合でもインフォーマルが主流です。
また、インフォーマルには昼夜によって服装の区別がありません。
非常に多くの場面で使用できる礼装になりますので、一着持っておくと大変便利です。
「スマートエレガンス」
フォーマル・セミフォーマル・インフォーマルまでは「礼装」に分類されますが、スマートエレガンスはカジュアルの中で最もフォーマルに近いドレスコードです。
そのため厳密なスタイルの定義はなく、パーティなどに際しドレスアップした装いを意識する際のドレスコードと言えます。
ややカジュアルな雰囲気も許容されるため、品のある小物やアクセサリーを選ぶのもよいでしょう。
「カジュアルエレガンス」
スマートエレガンスよりもさらにカジュアルな装いのことです。
ただし、デニムやスニーカーなどの本当にカジュアルなアイテムを着用しても良いわけではありません。
「フォーマルと比べるとカジュアルな装い」という意味なので、あくまで上品な装いをイメージしてコーディネートする事が重要です。
もしも迷ったらスマートエレガンスを意識すれば失敗することはないでしょう。
「ビジネスアタイア」
ビジネスアタイアは企業主催のパーティやレセプションなどでのドレスコードを指します。
基本的に仕事色の強いパーティでの服装であり、会社・組織の代表として参加する場合もあるため清潔感や上品さが重要になります。
きちんとしたスーツスタイルを基本とし、華やかさを意識することで堅すぎず柔らかな印象を与えます。
「スマートカジュアル」
はっきりした定義がないドレスコード、スマートカジュアル。
フォーマルとデイリーカジュアルの中間のようなスタイルと考えるとよいでしょう。
デニムやサンダルなどのカジュアルすぎるアイテムは避け、きちんとした印象に見える服装(セットアップ等)が望ましいです。
ドレスコード 男女別一例
ビジネスパーティーにおけるドレスコード
一般的なビジネスのパーティーへ参加する場合に求められるドレスコードの多くは、インフォーマル ~ ビジネスアタイアです。
しかし、会社の制服などがある場合はその限りではありません。
また、お身内が中心の社内行事などであれば、普段職場で仕事をしている服装で問題ない場合もあります。
会の趣旨を把握し、TOPに則した装いを選択する事が出来ると良いでしょう。
夏のドレスコードとクールビズ
クールビズとは?
2005年頃より環境省の呼びかけによって始まった、省エネ・省CO2を促すライフスタイルや取り組み。
具体的には「夏でも室温を28度にするなどの適正化を図り、その気温に適した服装や取り組みを行うこと」を指します。
現在では、CO2排出量の削減といった環境保護の観点だけでなく、オフィスワーカーの健康対策、柔軟な働き方の実現のため、ネクタイやジャケットを外したカジュアルな服装を取り入れる会社は多くあります。
夏の暑い時期でも、フォーマルスタイルのドレスコードが求められる場面では上着を脱いだり簡易的な服装になることはありません。
結婚式や式典会場では冷房がきいているので問題ないかと思いますが、屋外であっても式典の最中は上着を脱ぐのはNGなので注意が必要です。
クールビズの着こなしが許されるのは、ドレスコードでいえば「スマートカジュアル」のみです。
「ビジネスアタイア」もビジネスの場面なのでクールビズが許容される場合がありますが、基本は上下そろったスーツにネクタイというスタイルになります。
また「スマートカジュアル」であっても、男性であれば基本的にはジャケット着用です。
ジャケットを夏用素材のものに変えてみたり、インナーを工夫するなどしてドレスコードを外さないよう注意しましょう。
まとめ ~ドレスコードの基本を覚えて場面にあった服装を~
ドレスコードの数は7種類ですが、最も格式の高い「フォーマル」は限られた場面でしか使用しないため、あまり気にする必要はないでしょう。
また、他のドレスコードについても日常的な場というよりは改まった場で使用することが多く、ドレスコードとして指定されることも多いため、その都度確認していけば問題はありません。
最後にポイントのおさらいです。
・ドレスコードは7種類、指定がなくてもどの状況に当てはまるか(TPO)を照らし合わせる。
・ドレスコードでは清潔感や品の良さが重要、服だけでなくネクタイや靴などのアイテムにも気を配る。
・ビジネスの場でも「ふさわしい服」としてのドレスコードがあるため着崩さない。
・ドレスコードが求められる場面では、クールビズの着こなしは避ける。
ドレスコードという言葉を聞くと堅苦しく考えがちですが、基本さえ押さえておけば間違いはありません。
TPOに合わせたドレスコードを理解し、場に合った服装を楽しみましょう。
この記事へのコメントはありません。