食の備えで安心を~今日からできる災害への備え~
9月1日は『防災の日』、また8月30日からの一週間は『防災週間』です。
お正月の『能登半島地震』や、先日初めて発表された『南海トラフ地震臨時情報』、観測史上最大クラスの『台風10号(サンサン)』などの影響もあり、日本全体で防災への意識・関心は非常に高まっていると言えます。
これから秋にかけては更なる台風や大雨が心配される季節でもあります、この機会に災害への備えを再確認してみましょう!
目次
災害への備え、備蓄食料は何をどのくらい準備したらよい?
備蓄食料の目安は3日〜1週間分と言われています。
災害支援物資は災害発生からおよそ3日で到着することが多いと言われています。
しかし、災害の規模によっては道路の寸断などが発生し、1週間以上かかるケースも想定されています。
物流機能が停止してしまうと食べ物も入手困難になるため、特に人口密集地帯においては供給が行き届かない事も考えられるでしょう。
そのため、ライフラインが復旧するまでの3日〜1週間分が備蓄食料の目安とされているのです。
家庭での備蓄食料の目安
大人1人の7日分の備蓄食料【一例】
・水 2ℓ×12本(目安:1日3ℓ/人)
・米 2kg
・乾麺 2袋(うどん、そば、パスタなど)
・レトルト食品 12個(カレー、牛丼、パスタソースなど)
・缶詰 9缶
・日持ちする野菜(玉ねぎ、じゃがいもなど)
・梅干し、のり、わかめなど
・調味料(醤油、砂糖、塩など)
・インスタント味噌汁
・菓子などの嗜好品
※高齢者や乳幼児、アレルギーがある人などは症状に配慮した備蓄食料の準備が必要です。
食料備蓄にお勧め『ローリングストック』
・ローリングストックとは
ローリングストックとは、食料備蓄の方法の一つで循環させながら(ローリング)備蓄(ストック)するという意味です。
いつも使う食材を多めに購入し、賞味期限が近づいたものから日常的に消費、また新しいものを追加、といった備蓄方法です。
飲食店や小売店で『先入れ先出し』と呼ばれる在庫管理の手法が、これに近いかもしれません。
・ローリングストックのメリット
ローリングストックのメリットは、普段の買い物の延長線上で食料備蓄を行うため、特別な知識などが必要ない点です。
食材を多めに購入し、食べた分だけ補充する、これらを習慣化するだけで災害への備えにつながるのです。
非常食を備蓄する場合は専用の保管場所が必要になったり、ついつい賞味期限を忘れてしまったりするなどの問題が考えられますが、日常的に食材を循環させるためそういった心配もありません。
また、災害時は生活が一変することもありますが、日頃食べ慣れた食品を食べることでストレス軽減の効果も期待できます。
日持ちのする商品で味が好みのものを見つけたなら、買い足しておくとよいでしょう。
・備蓄のポイント
専用の保管場所は必要ありませんが、備蓄の管理には注意が必要です。
クローゼットや物置など、収納の奥深くにしまい込んでしまっては意味がありません。
目につきやすい位置に保管し、古いものから手にとれるように順番には気を付けて管理しましょう。
食品を種類ごとに分けるなどすると管理がより簡単になります。
また、備蓄の際には必要以上に買いすぎないことも大切です。
災害の危険性が上がると様々な情報が発信されます。
それにより混乱が生じ、防災用品の買い占めなどが起きることも考えられます。
日常の中から防災を意識することで、余計な情報に惑わされることなく必要な備えを準備できるようにしましょう。
備蓄食品の選び方
備蓄食品は【栄養素】【日持ち】【味】【持ち出し】の4点をポイントに選びましょう。
【栄養素】不足しがちな栄養を意識する
災害時の非常食は、お腹を満たすためにごはんやパン、麺類などの主食に多く偏りがちです。
食事が炭水化物ばかりになると、栄養バランスが崩れ体調不良や病気につながる可能性も考えられるため、注意しましょう。
不足しがちな栄養素として、具体的にはタンパク質や、ビタミン・ミネラル・食物繊維があげられます。
・たんぱく質
私たちの身体を作るために必要なたんぱく質は、筋力や活力の維持には不可欠です。
たんぱく質が不足してしまうと、筋力や免疫力の低下につながります。
そのため、体調不良に陥らないことはもちろん、復旧作業などのためにも災害時には特に意識したい栄養素と言えます。
・ビタミン・ミネラル・食物繊維
ビタミン・ミネラル・食物繊維はどれも健康に欠かせない栄養素で、不足すると、便秘・口内炎などの体調不良を引き起こす可能性があります。
普段からじゃがいも、にんじん、玉葱といった、日持ちのする野菜を多めにストックしておくといざという時に役立ちます。
野菜ジュースやドライフルーツ、ナッツ類なども常備する際には便利です。
【日持ち】常温で日持ちするものを選ぶ
常温で日持ちする食材があれば、停電で冷蔵庫が使えなくても食べ続けることができます。
備蓄には最低でも半年~1年ほど日持ちする食品がよいでしょう。
スーパーマーケットなどですぐに入手できる身近な食品としては、缶詰、インスタント食品、パスタ、調味料、乾物などが挙げられます。
特に缶詰は調理が不要で種類も豊富なため、備蓄には最適の食品の一つです。
【味】おいしいもの・好みの味付けのものを選ぶ
非常時には、多くの不安からストレスを感じることが考えられます。
そんな時に「おいしいもの」を食べることは非常に重要です。
緊張感などから食欲がなくても好物であれば食べることが出来るかもしれません。
また、平常時と同じものを食べることは安心感につながり、ストレスが緩和されることも期待できます。
好みの味付けの食品を見つけた際には日頃からストックしておくとよいでしょう。
チョコレート、フルーツ缶、スナック菓子などの甘いものや嗜好品も、気分転換には効果的です。
【持ち出し】非常時の持ち出しについても考えておく
避難所で生活する場合に備えて、非常時の持ち出しについても考えておく必要があります。
持ち出す場合は、缶詰よりもかさばらない袋入りのものや、乾燥食品などがおすすめです。
偏りがちな栄養バランスを整えるためには、サプリメントなどの健康補助食品も効果的です。
その他の備え
避難経路やハザードマップを確認しておくなどの備えも重要になります。
また、食料以外にも、必要最低限の防災グッズも準備しておくとよいでしょう。
中でも必需品になりうるのは携帯電話とモバイルバッテリーです。
現代社会において携帯電話を所持していない人は少なく、災害時においては情報収集やライトなど様々な場面で活躍が期待できる多機能ツールになります。
しかし電池が切れてしまうと使用できないため、併せてモバイルバッテリーもあると良いでしょう。
モバイルバッテリー自体の充電状況も日ごろから確認しておきましょう。
他にも、カセットコンロとボンベがあれば非常時の熱源として大変重宝します。
アルミホイルやラップはお皿の上にしいて使えば、洗い物が不要になり水の節約につながります。
トイレットペーパーやティッシュペーパー、ウェットティッシュなどの衛生用品も準備があると安心でしょう。
また、個人の事情により必要になるものが異なる場合も考えられます。
必要と想定できるものは防災カバンなどにまとめて準備しておくと、緊急時にもすぐに持ち出すことができるため便利ですね。
まとめ
災害への備え、主に食料備蓄について解説してまいりましたが、いかがでしたか?
食料備蓄にもローリングストック以外に、長期保存可能な非常食を数年単位で備蓄するなどの方法もあります。
生活スタイルに合った方法で、災害への備えをしておくようにしましょう。
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